今更・・・されど・・・HP200LX
 HP200LXと言う機械をご存じであろうか?

 米HP社が過去に繰り出したPalmtop PCでMS-DOS ver 5.0
で動作すると言う代物だ。ROMベースで提供されているので
基本的にOSが飛んでしまうことはまず無い。もしも飛んで
しまったらそれは故障している。今で言うところのWindowsCE
搭載機とそのあたりは同じ感じだ。

 まぁしかし、DOS5搭載という時点で、その時代のスペック
であるから本体のハードウェア性能というのはとてつもなく低い。
モノクロ液晶でバックライト無しという表示形は今のPDAではまず
皆無に等しい。それだけではない。CPUがIntel80186 8Mhzである。
今時のPDAでは考えられないほどに低速・・・しかし、その上で
動作するOSがDOSなのでさほど不便はない。快適と言ってもいい。
ただし、標準状態では日本語対応していないので、それなりの
カスタマイズは必要。

 しかしながら、これらの低スペックを補って余りあるほどの
差が今時のWindowsCEマシンとの間にあると言える。


 一つ目は標準搭載のPIMアプリ。表計算・電話帳・スケジュール管理は
もちろんの事、通信ソフト(ターミナルとメーラー)もあるし、何より
カスタマイズ可能な簡易データベース。当然だが文書エディタ(メモ帳)
も搭載されている。
 CE機の標準装備といえばPocket Office、CE版のOutlook。中でも
Pocket Officeにはとことんがっかりさせられる。Pocket WordとPocket Excel
はまぁ許せる範囲と言える。しかし、Pocket PowerPointとPocket Accessの
間抜けぶりは驚異的で救いようがない。少なくとも初期リリースでは。
 Pocket PowerPointの頂けないところを言うと、「書類の新規作成・編集が
出来ず、閲覧するだけである」、「スライド1枚に大きめのフォントを使い、
3行程度の文字で記述されてないと、CE機の小さな画面では判読不納である」
これ以上に致命的な話しはない。Pocket Accessも外部データを取り込まないと
データテーブル作成出来ず、且つ検索機能にいわゆるワイルドカードが
使えない。デスクトップ用のExcelで言うところの「オートフィルタ」的
参照しか出来ないのだ。・・・それならPocket Excelにその機能をつけろよ、
等と突っ込みいれたくもなるのだ。

 二つ目はとても長いバッテリ寿命。アルカリ単3電池2個で2週間は平気で
持つ。長持ちすぎて予備電池を買うのを忘れるくらいだ。別倍のACアダプタと
併用すれば単3電池型ニッカド充電池も使える。専用充電器ではなく、200LX
本体でも充電可能だ。特殊形状ではなくて通常の単3電池型で良いので、そこら
変の外付け充電器でも大丈夫だ。

 三つ目はかなりプレーンなDOSで動作しているところだ。DOS ver5.0上で
動作していたアプリがそのまま動く可能性が高い。つまり、日頃使いなれた
気に入ったアプリをそっくりそのまま持ち歩ける。具体例で言えば、DOS全盛時に
は絶大な人気を誇っていたVZ Editorも、若干のカスタマイズでそのまま動く。
FEP(最近はFEPという言葉が通じない人が増えているのがまた悲しい)も、
WX2やATOk8(若干のコツが必要)が使える。かく言う僕はWindows98付属の
MS-IMEを入れ込んで使っている(とっても面倒くさかった・・・なのに未だ
納得のいく挙動をしてないかもしれない。PIM上では)。当然LHAとかも動く。

 それとやはりキーボード。小さい割りにフルキー付いている。10キーもだ。
それがまた押し難くもなく、至って快適。そして頑丈なボディ。何度か本体を
落としたことが有るがぜんぜんなんともない。元気だ。

 日本語化するまでが苦労はするが、そこさえ何とかしてしまえば、
手放せない逸品だ。最高っ!


 世界中に熱狂的なファンがいて、自ら改造を施してより快適な環境を作り出した
ツワモノも多い。試しに、Yahooか何かで200LXで検索をしてみてほしい。
倍速化(クロックアップ)、オンボードメモリ増強、バックライト増設、
挙げ句の果てには無理矢理MIDI制御してみたり、録音用マイクとか外部スピーカー
付けたりとか、そりゃもう無茶苦茶と言っていい。
 更には、200LXシリーズの製造が終了したとき、インターネットで署名を集めて
メーカーに「もっと作って」と訴え出たくらいである。(実際にはLXシリーズは
その後、WindowsCEへとそのOSを変え、現在のHP Jornadaシリーズへと移る。その
当時のCEが余りにも頂けなかったのでその運動も大きくなった。一応これらの
行為は無駄とならず、メーカーはホンのちょっととはいえ製造終了を延期した。
しかし、200LXで採用していた部品の入手困難を理由に製造が打ち切られる。)

 その熱い想いが、ユーザーに取らせた行動は「互換機製造」だ。今なお、
「モルフィーワン」という名前で鋭意開発が続けられている。
なんとなく「X68K」と「零式」を見ているようだとは思わないか?

なにはともあれ、この「ぼやき」コーナーも、「SINGLEs」も、
「ふぁんたじぃ物語」もほぼ全てHP200LXで執筆しているのだ(^-^)♪



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