印刷装置を考える(1

印刷装置と言えば「プリンタ」です。「プロッタ」も
あるけれど・・・。それは置いといて(^^;;)
印刷方式や制御コード等、非常に多種多様
ですね。なんとなく、それらを紹介してみましょ。

印刷方式

 ドラム式・デイジーホイール
  いわゆるインパクトプリンターです。
  僕も実物を見た事は一度もございません。
  一昔前のタイプライターのように文字を
  象ったハンマー(ヘッド:判子みたいな)で
  インクリボンをたたき付け、紙上に
  文字を印刷する。ドラム式は垂直方向に
  ANK文字が並べられそれが印刷幅分横に
  並んでいる。そのドラムが1周すると
  一行の印刷が完了出来る。デイジーホイールは
  ANK文字が刻まれたホイール(ギア形状)
  を回転させ一文字一文字打ちだす。
  見た事はないが、やかましいに相違無い。
  これらのプリンタのヘッドは判子のように
  象りされたものなので、印字結果その物は
  奇麗である(NLQ:Near Letter Quality)が、
  新しい書体の実装が困難である。

 ドット・インパクトプリンタ
  ドット・マトリックス技術を採用したイン
  パクトプリンタ。後のプリンタはドット・
  マトリックスをより高い解像度で実装して
  行くようになる。数本のピン状のハンマー
  でヘッドが構成されており、ヘッドと用紙
  の間にインクリボンが通る。そのピンをタ
  イミングよくうちだし、点を用紙上に打ち
  つけ点の並び・集合で文字や図形を表現出
  来る。これは実に活気的で、書体の変更も
  点を打つ位置を変更するだけでよい。
  簡単に言うとソフトウェアで対応出来る、
  ということ。また、インパクトプリンタは
  解像度が実に低い。180dpiくらいでは
  なかったかな?48pinヘッドで。
  24pinプリンタと48pinプリンタ
  を比較すると、単に倍の解像度では有るが
  48pinプリンタは奇麗である。
  カラーインパクトプリンタは、インクリボンが
  黒・シアン・マゼンタ・黄色のリボンが
  交互に連続していて、4色分を打ち出して
  1行分の印刷が完了する。・・・ように制御する。
  インパクトプリンタは結構数が減ってし
  まったがモノクロで文字しか出力せず且つ
  読めれば良いのであれば、下手なインクジェッ
  トよりも高速で便利。特に帳票(連続用紙)
  なんかは長いプログラムソースの印刷に最適
  である。物理的な打撃(インパクト)が伴う
  のでやかましい。しかしその打撃が複写印刷
  (複数枚の紙が重なっていてカーボンコピー
  される物)では必須である為、未だ業務系では
  現役である。


 ライン・プリンタ
  実にコレだけ聞くと、1行ずつ印刷する風な
  ニュアンスが有るがその実は1ドット・ライン
  ずつ印刷するのである。ヘッドは数ピンが
  水平方向に等間隔で並べられており、その
  間隔幅分、ヘッドユニットが超高速で左右に
  往復運動をする。1往復で2ラインが完成する。
  ぱっと考えると実に遅そうであるがその実は
  速い。流れるように印刷結果が出て来る。
  Voice Coilによるサーボ制御は恐ろしく速く、
  Voice Coil側に止まって見え、反対の端
  (伸びた先)は残像がうっすら見える。
  手を入れると痛そうである。分身の術って
  可能だと思える一瞬でもある。


 熱転写(サーマル)式プリンタ
  今はもう最前線をインクジェットに開け渡して
  はいるが、他のプリンタに比べて優位な点もあり、
  機械への組み込みプリンタとしてはまだまだ
  他の追随を許さない。特徴は他の技術に比べると
  ヘッドがコンパクトに形成出来る所。
  印刷にはインクリボンを使う形式と、感熱紙
  (用紙表面に高温で黒く変色する科学物質を
  コーティングして有る特殊な紙)を用いる形式が
  ある。便利なのはインクリボン式のプリンタでも
  感熱紙が使用出来る事。インパクトプリンタの
  リボンがインクが乾く、あるいは布が痛むまで
  使用出来るのに対し、熱転写は一回しか使えない。
  理由は、リボンのインクを熱で解かし、紙に定着
  させる為である。インパクトプリンタのリボンは
  ベースが布で有るのに対し、熱転写はフィルムである。
  (見た目はカラーセロファンのよう)
  物理的な打撃が伴わない(ノン・インパクト)
  なので動作音は比較的静かである。逆にリボンを
  回す音が気になる程度。印刷品質は結構シャープに
  くっきりではあるが解像度がドットインパクトと
  同じなのでちょっと荒い。でもちょっと光沢有る
  印刷にはなる。カッターで削ると印刷ははがれる。
  あとはまぁ、感熱紙による印刷。結果その物は
  奇麗だが当然の事ながらモノクロオンリー。
  で、表面を爪でこすったりすると変色する。
  そして、必要な物はリボンで印刷しないと、
  感熱紙はだんだんと字が消えて行くのである。
  だから感熱紙FAXなんかで重要な文書が届いたら
  まず何よりコピー機に掛けましょう。


 インクジェット・プリンタ
  パーソナルユースでのカラープリンタとしては
  もう最前線である。印刷コストもかなり割安で、
  最近の物は大抵「普通紙」に印刷してもかなり
  の品質で印刷出来る。ピエゾ素子型、バブル
  ジェット型、サーマルインクジェット型等ある。
  バブルジェットはインクパイプ中に泡を作り熱
  で膨張させてそれに押し出される形でインクが
  射出される。サーマルインクジェットはインク
  パイプ中を加熱し、パイプ中の空気を膨張させ
  その勢いでインクを射出する。 どう違うネン!!
  って厳密には加熱するポイントが違うのかな?
  ピエゾ素子はわかり易く言うと、電圧操作で
  ふにふに動く素子。それでインクをぴちぴち飛ばす。
  バブルジェットはCanon、サーマルインク
  ジェットはHewlett Packard、ピエゾ素子は
  確かEpson? の技術。
  インクジェットプリンタはカタログスペックで
  選んではイケない。時と場合によっては360dpi
  なアレよりも300dpiなコレの方が奇麗
  なのはよくある話し。あと、なるべく後に出た
  機種をセレクトすべきですね。ちょっと前に出た
  ハイエンド・マシンより今出たローエンドの
  方が印刷が奇麗ってのはよくある話し。
  あと印刷サンプルも確認すべし。よく店頭に
  置いて有るのは光沢紙・スーパーファイン紙等
  特殊コーティングの物が多いがどっちかっていうと
  普通紙(コピー用紙とか)での印刷を確認して
  おくべき。インクジェットは基本的に3色の
  インク(CMY)で印刷するが混合色として
  出来る黒がクッキリ黒にならないので、独立
  した黒インクを実装すし4色(KCMY)と
  するのが最近の設計である。もう1歩進むと
  フォトカラーと称してもう2色(フォト・シアン
  フォト・マゼンタ)を実装した6色ヘッドも
  最近在りますね。PCとPMの2色は写真系
  グラフィクス印刷時の色再現性をよりよくす
  る為の物。この6色を活用して印刷する為には
  従来の4色ラスタライザではなくてPC・PM
  を加えた6色ラスタライザとPC・PMを
  指定出来るようにコーディングされた印刷ソフトが
  必要。別のアプローチを取った物ではマルチ
  ドロップ式も出て来ている。通常は必要な位置に
  必要な色のインクを1ドロップ(1滴)ずつ
  落とし、結果的にはデジタル8色(黒、シアン、
  マゼンタ、黄色、青、赤、緑、白(紙の色))
  をディザリング又はタイリングを用いて中間色
  を表現しますが、マルチドロップ式は1滴の
  濃度が薄目のインクになっていて同じデジタル
  8色を表現するのにも数滴インクを必要とします。
  具体的に言うと通常のインク:マルチドロップインク
  で濃度差が4:1で有るとすると、例えば黄色を
  印刷する場合通常のインクだと1滴で終わり、
  マルチの方では4滴を同じ所に落として、
  通常インクと同じ黄色になります。
  結果的にマルチの方が1ドットあたりの色の
  表現範囲が広がりますので、より自然な色合いで
  印刷出来る事になります。ただこれもマルチ
  ドロップを考慮した印刷ソフトが無いと活用
  出来ません。で、同じ位置にいくつもインクを
  落とす必要が有るため印刷が遅そうに思えますが
  最近のインクジェットヘッドはインクファイア速度
  が十分に速い為、従来のプリンタと同じ感覚です。


 昇華型プリンタ
  ビデオプリンタなどでよく使われる方式。
  熱でCMYのインクを気化しそれを気体混合して
  専用コーティングの紙に定着させる。
  1ドット中で様々な中間色が表現可能である為
  印刷結果は写真のように美しい。しかしながら
  機構上印刷速度は遅く、またコストも高価。
  よっぽど出力で商売しようとでもしないかぎりは
  高いおもちゃ。個人的にはインクジェットで妥協
  した方が得策と考えます。
  まだ解像度も結構低く、場合によってはジャギー 
  が気になるかも、ですね。

 レーザープリンタ
  今はかなり安価なパーソナルユースをターゲット
  にした物が増えていますので、自宅でレーザーな
  人も割と増えているのではないでしょうか?
  レーザープリンタはレーザーで紙に焼きつける・・・
  なんてすんごい物ではなくて、感光ドラム上に
  レーザー光で電子イオン画像を構成し、そこに
  トナーを静電気でくっつけ、それを用紙に転写
  する事で印刷します。転写後、そのままだと
  風が吹いただけでトナーが飛んで行ってしまうので
  ヒーターローラを潜らせて焼き付け定着させます。
  レーザープリンタの熱くなってる所がソレ。
  カラーレーザーは上の挙動をカラートナー分
  繰りかえします。(ちょっぴり違うと思いますが)
  レーザープリンタもあんまりカタログスペックで
  購入判断すべきでは無いですね。特に印刷速度。
  だいたいはエンジン速度がPPM(Page Per Minut)
  で記載されていますが、これ本当にエンジン
  (印刷部機構)の速度なんです。で、まぁ確かに
  8PPMより16PPMの方が倍速い事になるんですが、
  実際はそのエンジンに画像データが処理されて届くまで
  のプロセスタイムがまちまちです。例えば、
  A(8PPM)とB(16PPM)という2種類のプリンタを比較すると、
  単純グラフィクスだとBが速いがExcelとか
  の表を出すとBのパフォーマンスが思わしくなく
  Aと大差ない、なんてことはありがちです。
  後、速いのは良いけどドライバソフトがよくなくて
  印刷汚いとか。インクジェット同様、実物を確認しましょう。
  モノクロレーザーはHewlett Packardお薦め。
  速いし奇麗だし。今は他社製レーザーではストレス
  感じます、僕は。
  カラーレーザーは以前Canonのやつ見た時は
  カラー印刷はインクジェットが正解だな、と思いました。
  でもやはり時代は進化するのです。偶然にも先日
  日立製カラーレーザー触る機会があったので、
  ちょっと印刷して見ましたが、奇麗、奇麗。
  結構いけてます。もう20万安かったら危ないとこでした。
  買いそうになる。


まとめ

  時代はインクジェットです。個人ユーザ。
  企業はそろそろカラーレーザーも良いかも。
  まとまってないっm(__)m


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